前出のモンデックスマネーのようにICカード自体にデータが記録されている場合には、所有者自身が不正な使用を行うことにより、不当な利益を得ることも技術的には可能である。すなわち、所有者が別の個人と何らかの取り引き(サービスの提供や物品の譲渡等)を行った対価としてICカード間で電子マネーの交換を行ったように見せかけ、ICカードに蓄積されている金銭的価値のデータを改ざんすれば、いくらでも残高を増やすことができ、銀行と通信することにより口座の残高を増やすこともできる。これについては、ICカードのICチップにどのようにデータが格納されるかを解析できれば、関連する部分のデータを直接、書き換えることにより金額の変更が可能となる。モンデックスマネーの場合は、ICカード内部でデータを暗号化しており、利用者自身も内容の参照・改造ができないように設計されている。